BBIQ光の通信速度が遅いって本当？実測平均速度と速くする対処法

BBIQ光で『通信速度が遅い』と言われるのには、いくつかの理由が存在します。しかし、その理由のほとんどはBBIQ光を利用する環境にあり、意外と簡単に解決することができるんです！

インターネットで速度が遅いと、どうしても回線のせいにしがちな傾向がありますが、実はそのほとんどが間違っています。原因を特定して、正しく対処できれば、BBIQ光でも超快適に利用することができるでしょう！

ただし、中には注意点もあります。BBIQ光では、最近のインターネット業界では当たり前になっている「IPv6」と呼ばれる通信の方式（ルール）を利用することができません。それでも快適に使えるのには理由があるんです。

この記事では、このようなBBIQ光の通信速度に関する知識を、どんな方でも理解していただけるように、わかりやすく的確にまとめました！

この記事で速度に関する正しいメカニズムを知ることで、BBIQ光を快適に利用することができますよ♪

BBIQ光と他社光回線の実測通信速度の比較表まとめ

BBIQ光と代表的な光回線サービスの実測平均速度を比較してみました。

事業者	実測平均速度 （下り）	実測平均速度 （上り）	最大通信速度 （理論値）
BBIQ光	527Mbps	483Mbps	1Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

大手事業者と比較してみるとBBIQ光の実測平均速度は、上下ともに3番目の速さです。また、インターネットの速度は上下ともに「100Mbps」ほど出ていれば、利用に不便や不満を感じることはほとんどありません。

これらのことから、BBIQ光を“適切な環境”で利用できている方なら、『速度が遅い』と感じることはないことがわかります。

BBIQ光と他社回線の通信速度を個別に徹底比較！

BBIQ光の通信速度について、さらにわかりやすくするために「回線の種類」に分けて比較をしてみましょう！

インターネットの回線には「固定回線」「モバイル回線」の2種類があり、さらに固定回線は「NTT系の回線」「独自回線（NTT系以外の回線）」に分けられます。

それぞれ回線ごとに通信速度の特徴があるので、そちらにも注目してみてください！

BBIQ光とNTT系の回線の速度比較

始めにBBIQ光と「NTT系の回線」を使ったサービスの実測平均速度を比較してみました。

事業者	実測平均速度 （下り）	実測平均速度 （上り）	最大通信速度 （理論値）
BBIQ光	527Mbps	483Mbps	1Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

表を見ていただくと一目瞭然ですが、BBIQ光の速度が速いことがわかります。BBIQ光などの独自回線を使用したサービスは、NTT系の回線とは違った設備や通信規格を採用しており、速度の面では優れていることが多いんです。

一方で、NTT系の回線の強みとしては、速度よりも利用できるエリアの広さにあると言えるでしょう！国内の95％の場所にサービスを提供できるので、様々な方が利用しやすく、また必要十分な速度もあるので多くの方が利用されています。

BBIQ光と独自回線の速度比較

次にBBIQ光と同じ「独自回線」のサービスと実測平均速度を比べてみましょう！

事業者	実測平均速度 （下り）	実測平均速度 （上り）	最大通信速度 （理論値）
BBIQ光	527Mbps	483Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps

同じ独自回線でも速度に差があるのは、通信の方式（ルール）などの要素に違いがあると考えられます。独自回線のサービスはそれぞれ自社の設備を使っていますし、管理体制なども様々です。

さらに契約者の宅内に設置する機器なども独自のものになるため、あらゆる点で違いがあると言えます。そのため環境によっては、BBIQ光のほうが遅くなるといったことも否定はできません。

もし、BBIQ光を利用していて速度が遅いと感じるのであれば、“適切な環境”で利用できていない可能性が高く、その場合では他社に乗り換えても改善されないといった結果になってしまうことも考えられます。

BBIQ光とモバイル回線の速度比較

最後に「モバイル回線」を利用した“ホームルーター”の実測平均速度と比べてみましょう！

事業者	実測平均速度 （下り）	実測平均速度 （上り）	最大通信速度 （理論値）
BBIQ光	527Mbps	483Mbps	1Gbps
ドコモ home 5G	188Mbps	20Mbps	4.2Gbps

ホームルーターは、“自宅のコンセントに挿すだけでネットが利用できるサービス”です。工事が不要というメリットがありますが、携帯電話の電波を利用してインターネット接続を行うので、速度や安定性の部分で固定回線に劣ってしまいます。

簡単な調べものや、連絡手段として利用する分には問題ありませんが、動画視聴やオンラインゲームといったデータ容量が大きいものを利用する方は、BBIQ光のような固定回線のサービスがおすすめです。

BBIQ光の速度に関するリアルな口コミ評判まとめ！本当に遅い？

BBIQ光を実際に利用している方の、速度に関する口コミを次の3つのサイトから集めてみました。

TwitterのBBIQ光の速度に関する口コミ

「Twitter」では、BBIQ光の通信速度について次のような口コミが目立ちました。

中でも『特定の日時に速度が遅くなってしまう』という口コミが多く、『他社へ乗り換えることで速度が上がった』という報告も見られました。また、仕方のないことではありますが、メンテナンスが入って使えないといった口コミも…

どれもBBIQ光に限ったことではありませんが、ネット利用に不便を感じている方が多少なり存在しているようです。

価格.comのBBIQ光の速度に関する口コミ

「価格.com」では、BBIQ光の通信速度について次のような口コミがありました。

Twitterで見かけた口コミとは異なり、BBIQ光の通信速度に満足している声が多く見られました。どの方も理想的な環境で利用ができているようで、記載されている速度はどれも実測平均速度より高い数値となっています。

このことから、速度が遅い原因は必ずしもBBIQ光の回線にあるわけではなく、ネットを利用する環境が重要であることが伺えました。

みん評のBBIQ光の速度に関する口コミ

口コミサイトの「みん評」では、BBIQ光の通信速度について次のような口コミが目立ちました。

そこそこ多かったのが『Wi-Fiが繋がらない』『無線がよく切れる』といった口コミでした。無線の電波に関しては回線ではなくWi-Fiルーターが出力しているので、Wi-Fiルーターか受信している端末に問題があることが考えられます。

また、一部利用者の中にはBBIQ光が『IPv6に対応していない』と残念がる声も見られました。

BBIQ光の通信速度って本当に遅い？速度に関する特徴まとめ

BBIQ光の通信速度について、次の5つのポイントを知っておくと、より快適に利用できる可能性が高いです！

最大通信速度について

インターネット回線には「最大通信速度」が決められており、この数値を超える速度での通信を行うことはできません。

この最大通信速度は、実際に利用する際の速度に大きく関係しており、数値の10％～30％程度が「実測平均速度」の目安となっています。

利用環境も影響するので必ずではありませんが、おおよそその通りです。BBIQ光では通常プランの場合「1Gbps」を利用することになりますが、2022年4月から「6Gbps」「10Gbps」のプランも提供開始しました。

これは従来の6倍・10倍の速度にあたり、革命的な変化とも言えます！特に「10Gbps」は国内のインターネットサービスでも最速で、提供している事業者自体がほとんどありません。

通信速度は住居で変わる！

マンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、通信速度が遅くなる可能性があります。速度が遅くなる理由は、主に次の2点です。

集合住宅では、建物内の回線設備を住人で共有して利用するため、時間帯などで利用者が増えると「混線」を起こしてしまう可能性があり、満足に利用できないケースがあります。

また、回線設備のなかでも建物内の配線には次の3つがあり、どれが導入されているかによっても最大通信速度が異なるので、特にこれから契約をする方は注意してください！

常に最大通信速度で利用できるのであれば、そこまで不便には感じないと思いますが、理論値通りに利用できることはまずないので、実際は遅く感じることがほとんどでしょう。

建物の管理会社やオーナーの許可が得られれば、「光配線方式」に変更することもできるので、対象の方は先に確認しておくのがおすすめです。

用途ごとの必要通信速度の参考一覧表

インターネットを利用する際に必要な速度について、利用用途ごとの目安を表にまとめました。

利用内容	必要速度 （目安）
メールの送受信	1Mbps
Web閲覧	1～10Mbps
動画視聴（低画質）	5～10Mbps
動画視聴（通常画質）	10～20Mbps
動画視聴（高画質）	20～30Mbps
オンライン会議	10～30Mbps
オンラインゲーム	30～100Mbps

通信速度はあくまで目安なので、実際は内容によって変わるため注意してください。例えば、文章だけのメールを送信する場合と、長時間の動画を添付したメールを送信する場合ではデータ容量が違うので、必要になる速度も異なります。

しかし、おおよそ「100Mbps」前後出ているのであれば、ほとんどの場合で遅いと感じることはないでしょう。

固定回線にも速度制限がある！

BBIQ光に限らず固定回線でも「速度制限」がかけられる場合があります。

基本的には「使い放題」という認識で問題ありません！あくまで過度な利用によって、プロバイダの設備などに極端な負荷がかかる場合などに、制限がかけられる可能性があるということです。

ほとんどあり得ませんが、一般的な利用では次のようなものを使用する場合は、速度制限の対象になる可能性があります。

公式に明言されているわけではないため、正確な数値などは不明ですが、日常的な利用で制限がかかることはないので安心してください！

速度にも関係！「IPv6」はBBIQ光で使えない

口コミを紹介した際にも少し触れましたが、インターネットで通信を行うには方式（ルール）があります。

中でも近年よく言われているのが「IPv6」「IPoE」といった規格で、これらを利用することで一気に快適なネット環境にすることも可能です！しかし、BBIQ光でこれらを利用することはできません。

BBIQ光で使われる方式は、一世代前のもので「IPv4」「PPPoE」と呼ばれるものを採用しています。NTT系の回線ならば、これらの方式を使った通信では、遅く感じてしまいますが、BBIQ光は独自回線のサービスです。

独自回線のサービスは利用者数が限定されているため、従来の方式でも十分な速度で利用することができます。

しかし、集合住宅などで発生しやすい「混線」などの対処には新しい方式が効果的なので、一部の方にとっては大きな問題でもあるんです。

同じ回線で、各方式を利用した場合の通信速度のイメージは次の通りです。

速度評価	通信方式	接続方式	対応可否
とても速い	IPv6	IPoE	×
速い	IPv4	IPoE	×
普通	IPv6	PPPoE	×
遅い	IPv4	PPPoE	○

BBIQ光の通信速度が遅い原因と対処法

BBIQ光を利用していて、『速度が遅い』と感じる場合には次の4つに原因があることが考えられます。

原因の特定には「切り分け確認」が有効です。例えば、スマホが2台ある場合は、同じWi-Fiルーターに接続をして、同じサイトを開いてみてください。片方だけで明らかに速度が遅い場合には端末側の原因が疑われます。

一方で両方のスマホで同じように速度の遅さを感じるのであれば、Wi-FiルーターやONUなどの他の通信機器に原因があることになるので、次の切り分け確認へと進みましょう！

通信機器に問題がある場合

速度が遅い原因として最も多いのが、通信機器の問題です。通信機器の問題を放置したまま他社に乗り換えた場合に、速度が改善しないこともあるので、必ず始めに確認するようにしましょう！

一般的に使われている機器で、速度に関係するものには次の4つが挙げられます。

速度が遅い場合に、真っ先に『故障している！』と考える方もおられますが、それだけではなく各機器の「対応速度」などを知ることも大切です。

仮に回線の最大通信速度が「1Gbps」だったとしても、Wi-FiルーターやLANケーブルが「100Mbps」までしか対応していなければ、その回線の最大通信速度は「100Mbps」ということになり、実測値はそれ以下になります。

特定の時間などに遅くなる場合

特定の日時だけネットの速度が遅いと感じる場合には、「混線」が考えられます。

混線は必ずしも集合住宅だけで起きるわけではなく、戸建てで利用されているかたにも起きる可能性があります。通常は混線を避ける手段として、「IPv6」「IPoE」が用いられますが、BBIQ光では残念対応していません。

症状が軽度であればWi-Fiルーターを性能が高いものに変えるなどで、改善する可能性もありますが、極度に遅い場合には機器の交換だけでは改善しないと考えられるので、他社に乗り換えることも考える方が良いでしょう。

サーバー障害が発生している場合

特定のサイトやサービスだけで、速度が遅くなっている場合には「サーバー」の障害が考えられます。

サーバーは、サイトやサービスに関する情報を保管している場所・装置のことです。例えば、Twitterのサーバーに障害が発生すると、サービスが正常に利用できなくなったり、ページを開くことができなくなります。

サーバーが復旧しなければ正常に利用することはできないので、利用者側で特別に対応できることはありません。

プロバイダに問題がある場合

インターネット全般の利用ができない場合には、「プロバイダ」に問題が発生していることが考えられます。

プロバイダは、端末や回線をネットに繋ぐ役割があります。例えば、“高速道路”に置き換えて考えてみると、次のようなイメージです。

プロバイダで問題が起きると、回線やサーバーに接続することができなくなります。つまりは、インターネットを使用した全てのものが利用できなくなるということです。

サーバーの障害と同じく、復旧を待つしかないため、利用者としては可能な限りトラブルの少ないプロバイダを契約することが大切になります。

BBIQ光の通信速度は遅い！という誤解は解けましたか？

最後にBBIQ光の通信速度についてまとめておきましょう！

通信速度が遅いと感じる原因には様々ありますが、そのほとんどは回線以外の部分にあります。特に通信機器など、身の回りの環境が影響していることが多く、正確に原因を特定し適切に対処することで、意外と簡単に改善することが可能です！

さらにBBIQ光では、数少ない最大通信速度「10Gbps」のプランも提供を開始しており、理論上は従来の10倍の速度で利用することができるようになりました！

ただし「IPv6」「IPoE」といった方式は利用ができないので、特定の日時などで速度が遅くなる「混線」には注意が必要です。とは言え、多くの場合は快適に利用できるサービスなので、是非一度使ってみてください！