DTI光の通信速度が遅い理由とは？実測平均速度と速くする対処法

DTI光を利用していて『速度が遅い』と感じたことはありませんか？または、これからDTI光を利用しようと考えていて、速度が気になるという方もいるでしょう。

速度が遅い原因にはいくつかありますが、そのほとんどは回線以外に問題があるんです。つまり、『DTI光が遅い』と言っても、その実は手元のスマホやパソコン、Wi-Fiルーターに原因があったりします。

これらをキチンと理解して適切に対応できれば、DTI光のサービスならネットを快適に利用することも十分可能です。

この記事では、通信速度に関する基礎的な知識や、DTI光を利用していて速度が遅いと感じる場合の、原因の特定のしかたや対処方法をまとめました。速度に不満や不安がある方は、是非最後まで読んで正しい知識を知ってください！

DTI光と他社光回線の実測通信速度の比較表まとめ

DTI光と代表的な光回線サービスの実測平均速度を比較してみました。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

比較してみると少し遅く感じる部分もありますが、決して遅い回線というわけではありません。また、実測平均速度はあくまで目安のようなものなので、実際には数値よりも速い場合や、遅い場合があります。

ネットを快適に利用するための目安としては、「50Mbps」程度の速度があれば最低限といった具合で、「100Mbps」まで達していれば理想的と言えるでしょう。

DTI光と他社回線の通信速度を個別に徹底比較！

DTI光の通信速度について、より理解していただくために「回線の種類」ごとに比較をしてみましょう。

インターネットの回線には「固定回線」「モバイル回線」の2つがあり、さらに固定回線には「NTT系の回線」「独自回線（NTT系の回線以外）」があります。

DTI光とNTT系の回線の速度比較

DTI光と同じ「NTT系の回線」を利用したサービスで、実測平均速度を比較してみました。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

同じ回線を利用していることもあり、どの事業者も比較的同じような速度になっています。このようにネットの速度の大部分は回線によって決まっており、速度が遅いと感じる場合は回線以外の部分に原因があることがほとんどです。

例えば同じ回線を利用していても、「無線接続」「有線接続」といった接続のしかたが違うだけで、速度は大きく変わってきます。

DTI光と独自回線の速度比較

次は、DTI光とは異なる「独自回線」のサービスと、実測平均速度について比較をしてみましょう。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps

独自回線のサービスはNTT系の回線では利用していない、独自の設備や通信技術を採用しているので、優れた速度での利用が実現できています。

ただし、開通工事が2回必要であったり、利用できるエリアが限定されているなどのデメリットもあるので、利用するためのハードルは少し高めです。

DTI光とモバイル回線の速度比較

携帯電話の電波を利用した「モバイル回線」のサービスである“ホームルーター”とも比較をしてみました。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ home 5G	188Mbps	20Mbps	4.2Gbps

ホームルーターは、“機械をコンセントに挿すだけでネットが利用できるサービス”です。工事が必要ないため、利用開始がスムーズですが、通信に利用するのは携帯電話の電波なので、速度が遅い場合や接続が不安定になる可能性があります。

自宅のネット環境には、光ファイバーケーブルで物理的に接続されている光回線（固定回線）を利用する方が、ストレスなくネットを利用できるのでおすすめです。

DTI光の速度に関するリアルな口コミ評判まとめ！本当に遅い？

DTI光を実際に利用しているかたの、速度に関する口コミを次の3つのサイトごとに集めました！

TwitterのDTI光の速度に関する口コミ

「Twitter」では、次のような口コミが見られました。

数ある口コミの中でも特に多く見られたのが、「IPv4」を使ってネット接続をしているというものでした。

従来の通信の方式（ルール）のようなものです。近年では、「IPv4」を使った通信では速度の低下が懸念され、推奨されない通信方式となってきており、新方式の「IPv6」を利用することが推奨されています。

DTI光を利用している方の口コミには特に多く見られたので、『速度が遅い』と感じている方は「IPv6」を利用すれば、速度の問題を解決できる可能性が高いです。

価格.comのDTI光の速度に関する口コミ

「価格.com」では、DTI光の速度に関して比較的良い口コミが多く見られました。

全体的にDTI光のネット利用に関しては問題を感じていないようで、中には「IPv6」を利用するようになってから、速度が速くなったという口コミも複数ありました。

どの方もご自身の利用環境を把握して対応されている印象があり、同じ回線を利用する場合でも、利用する機器や設定などの大切さがわかります。

みん評のDTI光の速度に関する口コミ

一方で口コミサイトの「みん評」では、DTI光の速度について悪い口コミが目立ちました。

みん評では、様々な利用環境で『速度が遅い』という口コミが見かけられました。さらに、その中の多くは『回線に問題がある』『回線が悪い』としているのですが、実際に回線に問題があることはほとんどありません。

もし本当に回線に問題があれば、他の利用者にも影響が出ますし、同じNTT系の回線を利用するサービスに乗り換えても速度は遅いままでしょう。

実際に速度が遅い理由は身の回りにあることが多いのですが、明確な原因に気づけていなかったり対処を間違えている場合がほとんどです。

DTI光の通信速度って本当に遅い？速度に関する特徴まとめ

DTI光を始め、インターネットの通信速度を速く利用するためには、次の5つの基礎知識を押さえておきましょう！

最大通信速度の重要性

インターネットの回線には「最大通信速度」という上限値が決められています。この速度を以上の速さを利用することはできません。

また、最大通信速度はあくまで理論上の上限値なので、実際にこの速度で利用できるわけではなく、多くの場合は最大通信速度の10％～20％ほどの速度で利用することになります。

通信速度には利用環境もあるため、必ずしもその限りではありませんが、多くの場合は最大通信速度が速い場合に実測平均速度も速くなっています。

DTI光と大手事業者の最大通信速度について表にまとめておいたので、参考にしてください。

最大通信速度	標準プラン	追加プラン
DTI光	1Gbps	–
NURO 光	2Gbps	6Gbps 10Gbps
auひかり	1Gbps	5Gbps 10Gbps
ドコモ光	1Gbps	10Gbps
ソフトバンク光	1Gbps	10Gbps

住居によって速度が変わる！

DTI光などの光回線サービスを、マンションなどの集合住宅で利用する場合は、通信速度が通常よりも遅くなる可能性があるので注意してください。遅くなる原因として挙げられるものには、次の2つがあります。

集合住宅では光回線（固定回線）の設備を住人で共有して利用することになります。そのため、利用者が増えれば増えるほど、設備の負担が大きくなってしまい、最悪の場合は「混線」が起きてしまうんです。

また、集合住宅に使用される配線設備には3つの種類があり、内容によっては最大通信速度が10％まで制限されてしまうので、根本的に速度を出すことが難しくなります。

建物側で導入している設備なので、利用者の方が選ぶことは基本的にはできません。ただし、建物の管理会社やオーナーから許可が貰える場合には、最も速度の速い「光配線方式」に変更することができます。

戸建ての場合は全て光配線での接続になり、設備も一軒ごとに設置するので混線する可能性も低いんです。

用途ごとの必要通信速度の参考一覧表

ネットを快適に利用するためには、それぞれ次のような速度が必要になります。

利用内容	必要速度（目安）
メールの送受信	1Mbps
Web閲覧	1～10Mbps
動画視聴（低画質）	5～10Mbps
動画視聴（通常画質）	10～20Mbps
動画視聴（高画質）	20～30Mbps
オンライン会議	10～30Mbps
オンラインゲーム	30～100Mbps

ただし利用する内容によっては、快適に利用するための速度が異なるので、必ずしも表の限りではありません。

例えば文章だけのメールを送信する場合と、動画付きのメールを送信する場合では、データの容量が違うのでスムーズに送信するために必要になる速度も変わってきます。

速度を速くするためには「IPv6」「IPoE」が重要！

口コミのところでも少しだけ紹介しましたが、ネットの速度を速くするためには「IPv6」「IPoE」といった、新しい通信の方式（ルール）を利用することが重要です！

まず、インターネットの接続に利用する通信の方式は、2つに分けることができます。ここでは、わかりやすくするために、それぞれ「通信方式」「接続方式」としましょう。

そして“通信方式”には「IPv4」「IPv6」の2つがあり、“接続方式”には「PPPoE」「IPoE」の2つがあります。

ネットを使うためには、これらの方式から各1つの方式を利用しているのですが、それぞれ組み合わせによって速度に違いがあるんです。各組合せと速度のイメージは次の表を参考にしてください。

速度評価	通信方式	接続方式
とても速い	IPv6	IPoE
速い	IPv4	IPoE
普通	IPv6	PPPoE
遅い	IPv4	PPPoE

また、これらを利用するためには対応機器を用意したり、設定を行う必要があります。せっかく対応機器を用意しても、設定をしなければ機能しないので注意しましょう。

固定回線でも速度制限に注意！

DTI光では契約をした時期によって通信方式のサービス内容に違いがあります。サービスの名称が「OCNバーチャルコネクト」「v6プラス」と違っており、「OCNバーチャルコネクト」を利用している方は注意が必要です。

公式に発表されている情報ではありませんが、時間帯による速度制限を設けているようで、利用者の方の中には『夜になると繋がらなくなる』という意見も多数見られました。

今からDTI光を申し込む方は自動的に「v6プラス」での申し込みになりますが、すでに契約中の方はDTI光へ連絡して、サービスを切り替えてもらいましょう！

DTIのIPv6、昼間は500Mくらい出ても夜になると酷いときは20Mbpsまで落ちてた…

のだけど、調べて見るとDTIのIPv6接続は「OCNバーチャルコネクト」と「v6プラス」の2種類があり、前者だと速度が落ちやすいとか。
というわけでカスタマーサポートからv6プラスに切り替えてもらったら夜でもサクサク☺ pic.twitter.com/9P516Tq61A

— ひていきし (@deknight440) April 16, 2022

　

DTI光の通信速度が遅い原因と対処法

DTI光を利用していて『速度が遅い』『繋がらない』と感じる原因には、次の4つが挙げられます。

速度に関する問題にぶつかったときは、これらのどこに原因があるのかを知ることが最も大切です。

原因を特定するためには「切り分け確認」が有効で、1つずつ消去法で確認するのでおすすめです。

切り分け確認の例としては、スマホが2台ある場合は、同じWi-Fiルーターに接続をして、同じサイトを開いてみましょう。片方のスマホだけが明らかに遅かったり、サイトを開けない場合には、端末に問題があることが想定できます。

一方で、2台とも同じ症状が見られる場合には、Wi-FiルーターやONUといった、他の通信機器に問題があると考えられるでしょう。

通信機器に問題がある場合

速度が遅いと感じる場合の原因の多くは、通信機器にあることがほとんどです。機器が故障している場合もあれば、簡単な設定の変更で改善できることもあるので、1つずつ調べて対応するのが良いでしょう。

主に通信速度に関係する機器と、それぞれの対処方法もまとめておいたので参考にしてください。

機器の問題を解決しないまま、他社に乗り換えてしまうと、速度が遅いままになる可能性が高いので要注意です！

特定の時間などに遅くなる場合

特定の時間や曜日で速度が遅いと感じる場合は、「混線」が考えられます。

特にマンションなどの集合住宅では起きやすい事象で、週末や夜になるとSNSでも頻繁に見かけるようになります。

最適な対処のしかたとしては「IPv6」「IPoE」を利用するのがおすすめで、これらの方式は回線の混雑などを回避することもできるので、混線にも効果的です。

サーバー障害が発生している場合

特定のサイトやサービスで速度が遅くなったり、利用できない場合は「サーバー」に障害が発生している可能性があります。

各サイトやサービスの情報を保管している場所・装置のことです。例えば、Youtubeのサーバーに障害が発生すると、Youtubeの機能が正常に利用できなかったり、ページ自体を開くことができなくなります。

サーバー障害では、管理している会社のメンテナンスを待つしかないので、利用者が対応できることは特にありません。

プロバイダに問題がある場合

ネット全般が利用できない場合には、「プロバイダ」の問題が考えられます。

プロバイダは、回線や端末をネットに繋ぐ役割があります。“高速道路”で例えると、次のようなイメージです。

プロバイダに問題があると、回線が利用できないのでサーバーの情報も利用することができません。つまり、ネット全般を利用することができなくなるんです。

プロバイダに問題が起きた場合でも利用者で対応できることはないので、なるべく問題が起きないプロバイダを選ぶことが大事と言えます。

DTI光の通信速度が遅いまま！おすすめの光回線に乗り換えよう

なにを試しても速度が遅いままであれば、他社に乗り換えるしかありません。DTI光から乗り換える場合は、次の4社がおすすめです！

安心してください！こちらの4社は「キャッシュバック」「工事費無料」「違約金補填」などのキャンペーンを行っているので、DTI光から乗り換えれば費用はほとんどかかりません！

NURO 光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps

DTI光から乗り換えるのであれば、「NURO 光」は最もおすすめです！

独自回線のサービスの中でも特に速度の評価が高く、プロゲーマーなどの高速通信環境が必須の方も多く利用されています。特別費用が高いわけでもなく、最大通信速度が「6Gbps」「10Gbps」のプランにも変更できるのもポイントです！

auひかり

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps

NURO 光と同じく独自回線サービスの「auひかり」もおすすめです！NURO 光は、提供エリアが限定されているのに対し、auひかりは国内75％の地域をカバーしているので、様々な場所で利用することができます。

また、auひかりでも最大通信速度が「5Gbps」「10Gbps」のプランを提供しているので、速度面においても十分快適に利用することができるでしょう！

ドコモ光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps

DTI光から引き続きNTT系の回線を利用したいのであれば、「ドコモ光」に乗り換えるのがおすすめです！

ドコモ光では人気プロバイダの「GMOとくとくBB」が利用できることもあり、速度に関する良い口コミも多く見られました。また、NTT系の回線では珍しく、最大通信速度「10Gbps」のプランも用意されています。

ソフトバンク光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
DTI光	253Mbps	219Mbps	1Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps

NTT系の回線で、尚且つお得に利用したいという方は「ソフトバンク光」がおすすめです！

ドコモ光と同じく「10Gbps」のプランを提供しており、速度に関しても評価が高い一方で、数多くのキャンペーンも展開しているので、乗り換えることで多くの還元を受けられます。

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DTI光の通信速度は遅い！という誤解は解けましたか？

最後にDTI光の通信速度について、まとめておきます。

DTI光の実測平均速度は他社と比較しても、特別遅いわけではありません。もし、DTI光を利用していて遅いと感じるのであれば、身の回りの環境に問題がある可能性が高いです。

「切り分け確認」をうまく利用して、的確に原因を特定・対処することで、速度が遅いという悩みからは解放されるでしょう！また、「IPv6」「IPoE」といった方式を利用することも忘れてはいけません。

この記事を参考に、是非快適なインターネットライフを送ってくださいね！