Fon光の通信速度が遅い理由とは？実測平均速度と速くする対処法

Fon光を使っていると、ネットの速度が遅いって感じることはありませんか？色々と調べてみても、どの情報が正しいのかって判断が難しいですよね。

速度が遅くなると、どうしても『回線が悪い』と回線側の問題として考える方が多くなるのですが、実はそのほとんどが間違ってるんです！

ネットの速度が遅くなる原因のほとんどは、身の回りにある通信機器にあります。利用者の方に、このことを伝えると『うちのスマホは問題ない！』『ネットが遅いのは全部回線が悪いから』など、根拠のないことを延々と…

とまあ、私の仕事の体験談は置いといて、つまりは原因を知ることが大切なんです！この記事では“通信速度はどうすれば速くなるのか”・“遅いと感じる場合はどうすればいいのか”について知識や解決方法をまとめました。

長年インターネット業界に勤めていた、経験や知識から皆さんのお悩みを解決いたします！

Fon光と他社光回線の実測通信速度の比較表まとめ

Fon光と代表的な光回線事業者との実測平均速度を比較してみました。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

数ある光回線の中でもかなり速い部類です！多くの光回線事業者は最大通信速度が「1Gbps」なのに対し、Fon光は「2Gbps」となっているため、根本的に対応できる速度にも違いがあります。

それにも関わらず『速度が遅い』と感じる場合は、どこかしらに問題が発生していることが想定されますが、その多くは意外と簡単なことで解決することができるんです！

この記事では、速度が遅い場合の対処方法なども解説しているので、是非最後まで読み進めてみてください！

Fon光と他社回線の通信速度を個別に徹底比較！

Fon光の通信速度について、皆さんにより理解していただくために「回線の種類」ごとに分けて比較してみました。

インターネットの回線には「固定回線」「モバイル回線」の2つがあります。さらに固定回線にも「NTT系の回線」「独自回線（NTT系以外）」があるので、これら3つとFon光を比べてみました。

Fon光とフレッツ光系の速度比較

始めに、国内の利用者数が最も多い「NTT系の回線」と、Fon光の実測平均速度を比較してみましょう。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps
OCN 光	281Mbps	206Mbps	1Gbps
ビッグローブ光	286Mbps	205Mbps	1Gbps
楽天ひかり	226Mbps	195Mbps	1Gbps

基本的にNTT系の回線のサービスは、標準プランだと最大通信速度が「1Gbps」ということもあり、どの事業者を利用しても“250Mbps”前後の結果となっています。

一方で独自回線を利用しているFon光は、独自の技術や設備を利用しているので、NTT系の回線よりも速い速度を出すことが可能です。

Fon光と独自回線の速度比較

次は、Fon光と同じ「独自回線」のサービスと実測平均速度を比較してみましょう。

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps

独自回線のサービスは、それぞれ自社で独自の設備や通信規格を採用しているので、全体的に速度が速い傾向があります。

独自の設備や通信規格以外にも、提供している“ONU”や“Wi-Fiルーター”などの機器の性能も速度に影響してくるので、数値面で言えばFon光は全般に優れていると言えるでしょう！

少し余談ですが独自回線はNTT系の回線とは異なり、利用できるエリアが限定されていたり、工事の手間や費用が掛かりやすいので、導入のハードルが若干高い点はデメリットです。

Fon光とモバイル回線の速度比較

系統は異なりますが「モバイル回線」を利用した“ホームルーター”との速度を比較してみました！

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
ドコモ home 5G	188Mbps	20Mbps	4.2Gbps

ホームルーターは“機器をコンセントに挿すだけでネットが利用できるサービス”です。工事を必要としない分、導入までが非常に簡単ではありますが、携帯電話の電波を利用して通信をするので速度や安定感に欠けます。

メールやLINEなどの連絡、ちょっとした調べものに利用する程度なら問題はありませんが、動画の視聴やオンラインゲームなどを利用する方は、Fon光のような「固定回線」のサービスがおすすめです。

Fon光の通信速度って本当に遅い？速度に関する5つのポイント

Fon光だけに限らず、通信速度については次の5つのポイントが大きく関係してきます。

最大通信速度の重要性

この記事では何度も登場している「最大通信速度」ですが、この速度はネットを速く利用するための重要な役割をしています。

最大通信速度は、“その回線で利用できる速度の上限値”を表しており、数値を超える速度を利用することはできません。また、実測値（実際に利用した際の速度）の目安としては、最大通信速度の10％～20％程度であることがほとんどです。

Fon光はその点で優れている光回線ではありますが、近年では「2Gbps」以上のプランも登場しているので、最大通信速度を重視する場合は他のサービスを検討する価値もあります。

最大通信速度	標準プラン	追加プラン
Fon光	2Gbps	–
NURO 光	2Gbps	6Gbps 10Gbps
auひかり	1Gbps	5Gbps 10Gbps
ドコモ光	1Gbps	10Gbps
ソフトバンク光	1Gbps	10Gbps

もちろん、最大通信速度が速いプランを選択すると費用もかかってきますし、必ずしも速度アップする保証はないので、注意が必要です。

住居によっては速度が遅くなる！

特に「マンションなどの集合住宅」でインターネット回線を利用する場合は、速度が遅くなる可能性があります。

速度が遅くなるのは必ずではありません。速度が遅くなる理由としては、集合住宅では回線設備を住人で共有して利用するため、利用者が増加すると「混線」が起きる可能性があるからです。

一方で、一戸建てでの利用であれば一軒に対して1つの設備を設置することになり、利用者の増加もほとんどないので、混線を心配する必要はありません。

用途ごとの必要通信速度の参考一覧表

一口にインターネットと言っても利用できるサービスは様々あります。次の表では代表的な利用内容と、快適に利用するために必要な速度の目安をまとめました。

利用内容	必要速度（目安）
メールの送受信	1Mbps
Web閲覧	1～10Mbps
動画視聴（低画質）	5～10Mbps
動画視聴（通常画質）	10～20Mbps
動画視聴（高画質）	20～30Mbps
オンライン会議	10～30Mbps
オンラインゲーム	30～100Mbps

こちらはあくまで一例なので、利用の仕方によってはこの速度でも遅いと感じることもあるでしょう。

例えば、文章だけのメールを送るのと、長時間の動画を添付したメールを送るのではデータ容量が違うので、快適に送信するために必要になる速度も変わってきます。

固定回線にも速度制限がある！

モバイル回線ではよくある「速度制限」は、固定回線にも存在します！

基本的には「使い放題」という認識で問題ありません。あくまで一例なのですが、次のような使用方法などでプロバイダの設備などに膨大な負荷がかかる場合に、速度制限がかかることがあります。

公式で明言されていないため、詳しい制限の基準は定かにはなっていませんが、一般的な使い方で制限がかかることはないので、安心してください。

「IPv6」「IPoE」を使うとネットが快適に！

これからのネットを快適に利用するためには「IPv6」「IPoE」といった新しい通信の方式（ルール）が必須です！

今まで長く使用されてきた「IPv4」「PPPoE」という通信の方式（ルール）は、ネットの利用者が増加したことで“混線”などのトラブルが頻繁に起きるようになってしまい、スムーズに通信をすることが難しくなってきました。

新たな方式である「IPv6」「IPoE」は、全世界の人口がネットを利用しても混線しないとされる画期的な方式で、これからのネット利用には欠かせない存在です。

この技術を利用すれば、日常的なインターネット利用で感じる『遅い』といった悩みの多くは解決されるでしょう！

オプションサービスではありますが、Fon光では申し込み不要で利用ができます。ただし、「対応機器の用意」「設定」をしなければ利用できないので、注意してください。

速度に関するリアルな口コミ評判まとめ！

ネットの速度について知るには、実際に利用している方の口コミを知ることも大切です！しかし、Fon光はサービスが比較的新しいこともあり、まだ口コミが多くありません。

そこで「価格.com」「みん評」といった口コミサイトから、次のような種類別に口コミを集めました！

「NTT系の回線」を利用されている方の口コミ

「NTT系の回線」のサービスを利用している方たちの口コミでは、次のような内容が多く見られました！

IT業界大手の回線ということもあってか、『必要十分に利用できる』『特に不便を感じない』といった口コミが多く見られました。

速度こそ独自回線のサービスには劣ってしまうかもしれませんが、快適な速度で安定した利用ができるのはポイントが高いです！

一方で、不満を感じている口コミも複数ありましたが、その多くは『無線がよく切れる』『ルーターを再起動しないと繋がらない』といった機器側の問題であること多く、回線自体の問題はほとんどありません。

機器側の問題は、設定・修理・交換など様々な方法で対処ができます。解決できない悩みの多くは、原因の特定ができていなかったり、対処方法に誤りがある場合がほとんどです。

同じ独自回線の「NURO 光」利用者の口コミ

Fon光と同じ独自回線で、特に仕様が似ている「NURO 光」の口コミを集めました。

NURO 光の口コミでは基本的には速度に満足している声が多く、書き込まれている速度についても、NTT系の回線の口コミで見かけるものよりも速い数値が多くありました。

独自回線のサービスは回線の速さを売りにしていることもあり、速度については特に高く評価されているようです！

またFon光は、NURO 光が利用している「ダークファイバー」と呼ばれる設備（回線）を利用しているサービスなので、速度に関しては同程度の評価が受けられることが期待できます。

「速度が遅い」と感じている方の口コミ

光回線の速度に満足している方が多い一方で、『速度が遅い』と感じている口コミも多く見かけます。速度に関する悪い口コミをまとめると次の3つとなりました！

これらの問題に共通する点は「多くの場合、改善できる」ということです。速度が遅い原因には、いくつかありますが、そのほとんどは身の回りにある“通信機器”が引き起こしています。

悪い口コミでよく見かける『回線が遅い』『回線が悪い』というケースは、実際にはほとんどありません。もし本当に回線に問題が起きていれば、同じ回線を利用している方にも同じ症状が起きます。

もちろん、自宅に近いところの回線設備に問題があれば話は別ですが、その場合は速度が遅くなるのではなく、ネットそのものが繋がらなくなっているでしょう。

Fon光の通信速度が遅い原因と対処法

通信速度が遅い場合に考えられる原因には、次の4つが挙げられます。

これらのどこに原因があるのかを知るためには、「切り分け確認」が有効です。消去法で1箇所ずつ確認をしていくことで、確実に原因を特定します。

例えば、スマホを2台持っている場合は、同じWi-Fiルーターに接続し、同じサイトなどを開いてみましょう。片方のスマホの表示だけが極端に遅い場合には、スマホの性能不足や故障などを疑うことができます。

もし、両方のスマホで速度が遅い場合には、Wi-FiルーターやONUといった設置機器側の問題として、次の対応に進むことが可能です。

通信機器に問題がある場合

速度が遅い場合の原因で最も多いのが、「通信機器のトラブル」です。一般的に速度に影響する通信機器には、次のものが挙げられます。

速度の原因が特定できたら、基本的には電源を入れなおす“再起動”から試してみましょう。再起動をする場合も原因を特定するために、1台ずつ試すのがおすすめです。

通信機器のトラブルを無視して他社に乗り換えをした場合では、速度が遅いままになってしまう可能性があるので、まず先に簡単にできる対応から進めていくようにしてみてください！

特定の時間などに遅くなる場合

特定の時間や曜日などに速度が遅くなる場合は「混線」の可能性が高いです。

確かに速度が遅くなる時間を避ければ、問題は起きないかもしれませんが、せっかく契約しているネットを好きな時に使えないのは嫌ですよね？

混線の場合は一番効果的な「IPv6」「IPoE」を使用しましょう。これらの技術は、混雑回避に非常に効果が高く、特に混線しやすいマンションなどの集合住宅にお住いの方におすすめです！

サーバー障害が発生している場合

特定のサイトやサービスが利用できない場合は、「サーバー」に問題が起きている可能性があります。

サイトやサービスの情報を管理している場所（装置）のことです。例えば、Youtubeのサーバーに障害が発生すると、動画の再生やコメントといった機能が正常に利用できなくなったり、そもそもページを開けなくなります。

利用者側で対処ができないため、サービスの復旧メンテナンスを待ちましょう！

プロバイダに問題がある場合

ネット系のサービス全般が利用できない場合は、「プロバイダ」に問題が起きている可能性があります。

プロバイダは、回線や端末をネットに繋げる役割をしています。それぞれのサービスを次のように“高速道路”に例えると、イメージしやすいのではないでしょうか！

プロバイダに問題が起きると、回線は利用できないのでサーバーに接続することができません。つまり、ネットを利用することができなくなります。

こちらも利用者側で対処できない問題なので、なるべく障害が少ない優秀なプロバイダを選ぶことが大切です！

Fon光の通信速度が遅いまま！おすすめの光回線に乗り換えよう

なにをしても速度が遅いままの場合は、他社に乗り換えるしかありません。Fon光からであれば、次の4社のいずれかに乗り換えるのがおすすめです。

問題ありません！こちらで紹介している4社は「違約金補填」「工事費無料」「キャッシュバック」など、様々なキャンペーンがあるので利用者の負担はほとんどないんです！

NURO 光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
NURO 光	498Mbps	456Mbps	2Gbps

Fon光から乗り換えるのであれば「NURO 光」は、最もおすすめです！同じエリアで利用ができる高速回線のサービスで、Fon光にはない「6Gbps」「10Gbps」のプランも提供しています。

提供エリアが限られているので、引越しの場合は利用できない可能性がありますが、国内で利用する回線の中でも特に優れた光回線サービスです！

auひかり

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
auひかり	424Mbps	365Mbps	1Gbps

引越しなどでFon光やNURO 光の提供エリアから外れるのであれば、「auひかり」を利用しましょう！

国内75％のエリアをカバーしており、NTT系の回線に続く2番目のカバー率を誇っています。大手携帯キャリアの中で唯一の独自回線サービスで、速度の品質にも定評があります。

ドコモ光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
ドコモ光	272Mbps	216Mbps	1Gbps

NTT系の回線を利用したいという方は「ドコモ光」がおすすめです！

特にドコモ光では人気プロバイダの「GMOとくとくBB」も利用できることもあり、速度に関しても高く評価されています。また、NTT系の回線には珍しく、最大通信速度「10Gbps」のプランが利用できるのもポイントです！

ソフトバンク光

事業者	実測平均速度（下り）	実測平均速度（上り）	最大通信速度（理論値）
Fon光	555Mbps	499Mbps	2Gbps
ソフトバンク光	313Mbps	219Mbps	1Gbps

同じNTT系の回線では「ソフトバンク光」もおすすめです！

ソフトバンク光は通信速度もさることながら、利用者に還元するキャンペーンが豊富なので、費用面でもお得に乗り換えることができます！また、他と同じように「10Gbps」のプランもあるため、Fon光以上の環境で利用することも可能です。

光回線おすすめランキング！

ここまで4社のおすすめ光回線を紹介しましたが、光回線って結局どこにすればいいのか、なかなか決めきれない方もいらっしゃいますよね？

しかし、光回線サービスを提供している事業者は600社以上もあるので、1つずつ調べていくのも現実的ではありません。

そんな方のために、こちらの膨大な情報を整理しておすすめの光回線をピックアップしておきました！

数ある光回線サービスから、24社に絞り込んで徹底的に比較を行っているので、どんな方でもピッタリの光回線が見つかりますよ！

Fon光の通信速度は遅い！という誤解は解けましたか？

最後にここまでの内容を復習しておきましょう！

ネットの速度には「最大通信速度」が大きく関係してきます。しかし、他にも速度に関係する要素は複数あり、特に『速度が遅い』と感じる場合には、身の回り通信機器に原因があることがほとんどです。

Fon光を始めインターネット回線を快適に利用するためにも、問題の原因を正確に特定して、適切に対応していくことを心がけましょう！