NURO 光のセキュリティのヤバい噂？実際どうなのか調査してみた

NURO 光のセキュリティがヤバいと聞いたことはありませんか？

最近、NURO 光に関してそのような情報が飛び交っている中で、次のような疑問を感じている方もいるかもしれません。

「NURO 光のセキュリティに関する問題点はなに？」
「他社のインターネット回線と比べて、セキュリティはどうなのか？」
「どのようなセキュリティ対策をすれば、NURO 光を安全に使えるのか？」

本記事では、NURO 光のセキュリティに対する不安や疑問を払拭するため、ヤバいと言われる理由やセキュリティを強化する方法を詳しく解説していきます。

最後まで読み進めれば、安心してNURO 光を利用できるようになるでしょう。NURO 光を検討している方は、ぜひチェックしてください。

結論から言うと、NURO 光は他社の光回線よりセキュリティが危険なわけではありません。一般的なインターネットを利用する際のセキュリティ対策をすれば、問題なく安心して利用できます。

【結論】NURO 光のセキュリティの危険性なし

多くの方が疑問に思っている、NURO 光のセキュリティに関する話題。「NURO 光はセキュリティが弱い」といった声を耳にした機会があったかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか？

結論から言うと、NURO 光が他社の光回線サービスと比較して、特別に危険であるわけではありません。

なぜなら、NURO 光に限らず、どのインターネットサービスを利用するにしても、ある程度のセキュリティのリスクは存在するからです。

一部で指摘される、ファイアウォール機能に対応していないONUの提供に関しても、実は安全面での大きな問題点にはなりません。

私たちが日常で使うPCやスマホには、ファイアフォールの設定機能が標準装備として備わっていて、利用すれば済むだけの話です。

この設定を適切に実施すれば、ウィルスの侵入や不正アクセスをしっかりと防止できます。

結局のところ、NURO 光のセキュリティに関する疑問や不安を感じる場合、適切なセキュリティ対策を行えば、安心して利用できます。

NURO 光のセキュリティのヤバい噂とは？

ここからは、NURO 光のセキュリティに関するヤバい噂について詳しく見ていきます。

• ファイアウォールに対応していないONUがある
• NURO 光 for Safeの評判が良くない

上記2点の詳細は、以下の通りです。どの程度リスクがあるかチェックしていきましょう！

ファイアウォールに対応していないONUがある

NURO 光の中でも、特定の機種がファイアウォールに対応しておりません。具体的には「HG8045D」という機種が該当し、Huawei社のONUです。

HG8045Dのスペックは、次のとおりです。

• 幅×奥行き×高さ：235mm ×30mm ×195mm
• PCとのI/F：RJ-45 10/100/1000Base-T
• Wi-Fi: IEEE802.11 a/b/g/n
• 有線LANポート：3つ
• TA（テレフォニー・アダプタ）ポート：1つ
• 無線LAN周波数：2.4GHzおよび5.0GHz
• ダウンロード速度(Wi-Fi最大速度)：2Gbps(450Mbps)

▼HG8045Dの管理画面

NURO 光に接続した状態で、ブラウザから「http://192.168.1.1」にアクセスします。上記のログイン画面が表示されるため、下記を入力してログインします。

• ユーザー名「admin」
• パスワード「admin」

セキュリティのタブから「IPv6ファイアウォール設定」を押下すると、IPv6の接続時のみファイアウォールが設定されていると判断可能です。

しかし、IPv6に対応したWebサイトは現状少ないため、ファイアウォール機能は実質ないと言えるでしょう。

ONU「HG8045D」を使用している場合の対処法

ONU機種「HG8045D」を利用されている方で故障が生じた場合、新しい機種「SGP200W」への無料交換サービスが提供されています。

詳細は下記のサポートページで確認可能です。
https://support.sonynetwork.co.jp/faqsupport/nuro-request/web/form237.html

とはいえ、この「HG8045D」という機種は、比較的古いモデルに分類されます。NURO 光 G2やG2 Vの旧プランで利用されるONUとなるため、NURO 光の利用歴が長い方が利用しています。

そのため、これからNURO 光を新規申込みする方には配布されない可能性が高いため、気にする必要はございません。

NURO 光 for Safeの評判が良くない

「NURO 光 for Safe」は、NURO 光で提供するセキュリティ対策サービスとして、2022年7月にリリースされました。

しかし、このサービスの導入に伴い、ユーザーの評価が分かれています。

大きな変更点として、有料になった点です。NURO 光の無料セキュリティサービス「カスペルスキー」が2023年3月31日に終了し、代わりにNURO 光 for Safeが導入されました。

月額550円(税込)の費用は発生しますが、最大7台までのデバイスで利用可能です。

NURO 光 2ギガ(2年契約/契約期間無し)プランは無料で使えますが、3年契約だと有料となるため、元々カスペルスキーを無料で利用していた方にとって割高感が否めません。

また、X(旧Twitter)で口コミ評判を探してみると、以下のような内容の投稿が確認できます。

NURO光safeのせいなの？

最近やたらスマホのweb閲覧遅いんだが、アプリの反応は早いのでスマホのスペックのせいじゃない。

最近セキュリティソフトをNURO光safeに変えたせいか、nuroモバイルのせいだと思う。

どちらにしろNUROのせいなんだが。

サイトスムーズに開けないのイライラしちゃう。

— おべ亀 (@smarmytortoise) November 6, 2022

NURO光safe外したらMacフツーに動く( ´-` )
McAfeeはM1チップじゃ動かないし(  ･᷄-･᷅ )
カスペルスキーに戻してよ#NURO光

— コタジーナにいさん🍦TSC (@CorleoneGina) February 23, 2023

特に、NURO 光 for Safeを導入したら、ネットが少し遅くなった・PCの動きが少しおかしくなったなどの口コミ評判です。

もちろん、ネットに接続できなくなるわけではありませんが、従来のサービスに慣れ親しんでいたユーザーからは、新サービスの制約や変更点に対して、ストレスを感じる声が一定数存在しているのが事実です。

ユーザーのニーズや反応を考慮に入れつつ、今後のサービス改善やアップデートが期待されます。

NURO 光のパケットロス問題もセキュリティ問題に影響ある？

インターネットの安定した利用環境とセキュリティは、密接な関係にあります。

NURO 光では、2022年夏から年末にかけて発生した大規模な障害やパケットロスの問題は、多くの利用者の関心を集めました。

この「パケットロス」とは、データ通信を行う際に、データの一部が途中で失われることです。

特に、オンラインゲームのユーザーからはゲームの途中で接続が遮断されたり、動作が遅延したりなど、不満の声が多く上がっていました。一部では「この問題がセキュリティにも影響を及ぼすのではないか？」という懸念も生まれました。

しかし、パケットロスが直接的にセキュリティの脆弱性を生むわけではありません。

ただし、安定していない通信環境では、セキュリティ対策の実施やアップデートなどが適切に行えないリスクが考えられます。

公式のニュースリリースによれば、NURO 光側はこの問題を認識し、設備の増強を行い対策を実施。問題は一応は解決に向かっているようです。

◆NURO 光公式サイト
https://www.nuro.jp/news_release/20221012-2/

大規模な障害の原因として、急激な利用者の増加が挙げられています。コロナ禍で、多くの方々が在宅ワークやオンライン学習を実施するようになり、インターネットの利用者数やデータのやり取りが増えました。

その結果、NURO 光のネットワーク網に一時的に大きな負荷がかかったと考えられています。

NURO 光のパケットロス問題は、直接的なセキュリティリスクとは異なりますが、通信環境の安定性とセキュリティは連動する部分があるため、常に注意が必要です。

NURO 光を契約したらセキュリティソフトは必要？

先述した通り、NURO 光の利用者は、セキュリティソフト「カスペルスキー」を無料で利用できました。

このサービスは、ウイルス対策や不正アクセスのブロックなど、多くのセキュリティ機能を提供しましたが、2023年3月31日をもって終了したのです。

それ以降は、NURO 光でセキュリティサービスを利用するには「NURO 光 for Safe」を契約する必要があります。2022年7月から始まった新しいサービスで、F-Secure社が提供するセキュリティソフトをベースにしています。

「NURO 光 for Safe」の利用料金は、月額550円（税込）で、最大7台のデバイスで利用可能です。PCだけでなく、スマホやタブレットにも対応するなどマルチデバイスに対応しています。

通常は有料ですが、下記のプランの利用者はこのサービスが無料です。

• NURO 光 2ギガ(2年契約)
• NURO 光 2ギガ(契約期間無し)

新しいセキュリティサービスが用意されているため、申込みを検討している方や既存ユーザーは、NURO 光でも継続してできます。

セキュリティのリスクを適切に管理しながら、快適なインターネット環境を維持しましょう。

NURO 光 Safeのサービス機能一覧

NURO 光 for Safeの主な機能は以下の通りです。

機能	内容
リアルタイムウイルス対策	リアルタイムでファイルがウィルスに感染しているか検査を実施する機能
マニュアルスキャン	指定のディレクトリやファイルに手動で検査を実施する機能
スケジュールスキャン	指定した日時にフルスキャンを実施する機能
サンドボックス検査	ファイル実行前に安全な隔離空間でファイルの挙動を分析し、未知のウィルスを発見する機能
ファイルレピュテーション検査	リアルタイムにデータベースを参照し、最新ウイルスを発見する機能
振る舞い検知	安全性が不明なプログラムをチェックし、脆弱性攻撃などの危険な挙動があれば動作を停止させる機能
ランサムウェア保護	指定したフォルダを確認し、有害な変更があった際に検知する機能
Webトラフィックスキャン	Webからのファイルダウンロード時に、ウイスが含まれていないか検査する機能
危険なURLへ接続防止	危険なサイトへの接続が行われようとした際に、警告画面を表示する機能
検索結果の安全性表示	検索結果のリンクに、安全なサイトか危険なサイトかのアイコンを表示する機能
バンキングプロテクション	オンラインバンキングを利用する際に、接続時の通信の保護する機能
URLフィルタリング	閲覧できるWebサイトを手動でブロックするなどして指定する機能
アプリの制限	アプリごとに日ごとに使える合計時間をコントロールできる機能
利用時間の制限	1日にインターネットを利用できる時間帯やアプリやデバイスの利用の合計時間のコントロールできる機能
リモートペアレンタル設定	デバイスの使用時間や不適切なコンテンツへのアクセスをコントロールし、子どもがインターネット上で望ましくないコンテンツに触れるのを防ぐ機能

利用できる機能はOS(Windows/Mac/Android/iOS)によって異なるため、事前に以下の公式サイトをチェックしましょう。
https://support.sonynetwork.co.jp/faqsupport/nuro/web/knowledge9863.html

NURO 光のセキュリティを強化する方法

NURO 光を利用する上で、より安全なネットワーク環境を構築する必要があります。そのために、以下のようなセキュリティ対策を取りましょう。

• ONUのファイアウォールを設定する
• セキュリティソフトをインストールする
• 怪しいサイトをクリックしない

NURO 光で提供しているONUには、デフォルトでファイアウォール機能が設定されていない機種が存在します。

そのため、一度はONUの管理画面にログインして、ファイアウォールの設定有無を確認しましょう。

具体的な確認方法は、NURO 光の公式サポートページや取扱説明書を参照してください。

機種「NSD-G1000T」の場合になりますが、NURO 光のインターネット環境に接続した状態で「http://192.168.1.1」にアクセスします。

ログイン画面が表示されるため、下記を入力してログインします。

• ユーザー名「admin」
• パスワード「SSIDラベルに記載されたWPAキー」

ホーム画面で［接続設定］→［Firewall 設定］を選び、設定の有無をチェックするだけです。

ただし、仮にファイアウォールの設定がされていなくても、パソコンやセキュリティソフト側で実施していれば、大きな問題になりません。

NURO 光ではIPv6とIPv4どちらが安全？

NURO 光は、IPv6とIPv4の両方のアドレス方式をサポートしています。この2つのアドレス方式には、それぞれ異なる特徴と安全性に関する特徴があります。

IPv6の大きな特長は、IPv4に比べて、非常に多くのIPアドレスがある点です。この広大なアドレス空間のおかげで、攻撃者が特定のIPアドレスを特定するのが非常に難しくなります。

この特性から、IPv6は安全性の面でIPv4よりも優れていると言えます。

しかしながら、現時点では多くのWEBサイトやオンラインサービスがまだIPv6に対応しておりません。

したがって、IPv6には安全性の面での利点があるものの、現在のインターネット環境ではIPv4のリスクも考慮しながら利用する必要があります。

WEB利用者の情報リテラシーも重要

インターネットの普及と共に、私たちの生活におけるWEBの利用が増加しています。

しかし、それと同時に、WEB上のセキュリティリスクも増加している点を忘れてはいけません。そのため、NURO 光のセキュリティ強化だけでなく、個人の情報リテラシーも極めて重要です。

怪しいと感じるWEBサイトを利用する際や、不審なURLのリンクをクリックする前には、十分に注意する必要があります。

仮に、新しいWEBサイトのリンクやメールが届いても、何もしなければウイルスには基本的に感染しません。

一部の広告は、「ウイルス感染した」と勘違いさせる内容となっており、セキュリティソフトを購入するように誘導するタイプもあります。

このような紛らわしい広告には、十分警戒しましょう。

また、オンラインでの取引やコミュニケーション中に、個人情報を求められる場面も増えてきました。不必要な情報を求められたり、疑わしいフォームに出くわしたりする際は、情報の入力を控えるようにしましょう。

特に「美味しい話」やあまりにも良すぎるオファーは、その裏に何かしらの詐欺の可能性が潜んでいる場合があります。

【まとめ】セキュリティ対策はNURO光に限った話ではない

インターネットを利用する現代社会において、セキュリティ対策は絶対に欠かせません。

特定のサービスやインターネット回線のセキュリティ情報や評判がネット上に、散見される中でNURO 光も例外ではありません。

確かに、一部のユーザーからの「セキュリティ ヤバい」といった情報や、特定のONUモデルに関するファイアウォールの未設定という懸念点が指摘されるときもあります。

しかし、そのような情報を適切に解釈し、実際のリスクを正しく理解することが大切です。

パソコンやスマホなどの端末側でのファイアウォール設定や、信頼性のあるセキュリティソフトの導入により、大部分のセキュリティリスクは軽減できます。

さらに、ユーザー自身の情報リテラシーが向上すれば、流れる情報が重大なのか、比較的軽微なのかを判断可能です。

「ヤバい」という一言や単純な評判だけを根拠に、サービスの利用を避けるのはとても勿体ないです。

正確な情報をもとに、しっかりとした知識を身につけて、セキュリティに関する最善な選択をしましょう。